2015年6月30日火曜日

コラム:関東五研の前期会議紹介

 こんばんは、企画担当の大川です。
 6月下旬から7月上旬にかけて、各研究会では前期会議が行われています。今回はそれらの会議の議題やその議題にした目的、そしてレビューまたは見所をお伝えします。

~627,28日開催~
<駒場研究会>
議題「保護する責任の履行」

 「保護する責任」とは、「ジェノサイド・戦争犯罪・民族浄化・人道に対する罪といった人命が大規模に失われる事態から人々を保護する各国及び国際社会の責任」のことを意味しています。そして、国際社会は人命が大規模に失われる事態が起こらないように予防的な策をとり、あくまでも平和的な解決を模索することを前提として、やむを得ない場合には安保理の下での武力を伴った行動をとらなければならない、これが保護する責任の「履行」が意味するものです。この概念は冷戦後のルワンダ虐殺・NATO空爆の反省から生まれた概念で、近年多くの国に受け入れられている一方、いまだにその解釈については国連の場において議論が行われています。今回は69会期国連総会全体会合を舞台として、保護する責任のさまざまな問題について熱い議論を交わしました。

 今会議のテーマは「壁に向き合う」ことです。自分自身と向き合うと同時に、模擬国連・国連が抱えている「壁」に向き合い、大使として向き合うことが求められました。結果として、新入生だけでなく2年生以上の人たちも含めた全員が壁と向き合い成長し、会議を楽しむことができたと思います。
前期会議でパワーアップした駒場研究会の活躍にぜひぜひ期待していてください!!

 文責/駒場研究会8期副会長 山本新


<日吉研究会>
議題「コソボ紛争」

 テーマは自問自考です。正義という、人によって様々で正解のないものを考えることを通じて、客観的に物事を、そして自分を見つめる機会にしてもらうためにこの会議を作成しました。よかったことは史実にとらわれずに行動してくれた大使が多かったことです。テーマとも重なりますが、実際の大使の行動理由について自分が納得する事が大切だと考えているからです。だから、実際の大使がこう行動したから、というだけでそれを真似るのは意味がないと考えております。どの大使も自分なりに思考を尽くしてくれたので、目的は達成できました。また、難しい議題でしたが新も旧も同じように真剣に取り組んでくれたことがよかったことですね。模擬国連ってこんなに考えることの多いものなんだ、ということを、新メンに伝えることを通じて、旧メンも、そして自分も再認識できたな、と思います。

 文責/日吉研究会20期研究・前期研究会会議監督 太田篤


<早稲田研究会>
議題「安全保障理事会の理事国数の問題」

 僕は会議監督として、「To Be or Not To be 」という会議テーマを設けていました。会議参加者に参加する大使には、どのような大使になるのか(To be)、どういった大使になりたくないか(Not to be)、という事を常に考えてもらい、自分の理想とする大使としての考え方を見つけてもらいたく、2015年早稲田研究会の前期会議に「安全保障理事会の理事国数の問題」を選びました。入り組んだ国益と国家間の友好関係を見ながら各国大使には、自分が良いと思う自由な会議行動をとり、今後の安保理の理事国の数、又は、理事国の数が変更されることが期待していました。
 
 残念ながら、実質的な安保理改正を行う事は出来ませんでしたが、多くの大使が、次の行動を「考え」、スピーチを「考え」、自国の利益を考えていました。今会議のディレクとして、国際社会に残すものはないと断言できますが、大使は多くを学んだと断言出来ます。
 
 早稲田研究会33期新歓統括/前期研究会議監督 小澤大我



~74,5日開催予定~
<国立研究会>
議題「核不拡散条約の補完としての兵器用核分裂生成質物禁止条約」

 テーマは「Be The One Delegate」です。このテーマの意味は、
大使として、会議に必要な技術などを習得する
大使として、真剣に議題、国際問題を考える
もぎこっかーとして、全体を見通せるようになる
というものです。

 会議の見所は、コンセプトに沿った、一貫したフロントの準備。勉強会コンテンツなど細かい部分まで、フロントの思いが感じられ、非常に有意義なものとなりました。議題自体は難しく感じるかもしれませんが、複雑な対立軸のもとで国益を失わず、大使へと成長できる場が用意されています!

文責/国立研究会研究統括 三代晃也


<四ッ谷研究会>
議題「The question of the death penalty

 四ツ谷研究会の前期会議は死刑問題を議論します。実は、死刑廃止は世界の趨勢となっています。国際人権NGO団体アムネスティ・インターナショナルによると、2014年現在、法律上や事実上死刑を廃止している国は140か国、対して死刑を存置している国は58か国で、日本のような死刑存置国は世界の少数派となっているのです。これまで国連総会では、死刑廃止国が提案する死刑モラトリアム(執行停止)を求める決議がたびたび採択されてきました。しかしその度に、死刑存置国はそれを反故にするような修正案をたびたび提出しては否決されてきました。

 今回の会議の見所は、これまでのそうした死刑存廃をめぐる議論を踏まえた、未来会議(創作会議)だというところにあります。死刑は人道的・民主的ではないとする死刑廃止国に対して、犯罪抑止や被害者感情の面から死刑は必要だとする死刑存置国。世界で死刑廃止が前進するのか、はたまた死刑廃止の動きが足踏みしてしまうのか。そして、死刑囚に対する保護は拡充されるのか、それとも反故にされてしまうのか。世界における死刑廃止の方向性を左右する。そんな議論が、この四ツ谷研究会で行われます。

 文責/四ッ谷研究会33期副会長 住野博史



 以上のように、各研究会で様々な趣向を凝らして前期会議を行っていました。私自身も所属する日吉研究会の前期会議に参加しました。キラーアメンドメントという少し複雑な方法がとられるなど、新メンにとっては難易度の高い会議になっていましたが、会議難民はほとんどおらず、積極的な大使が多かったのが印象的です。

 夏には関西大会や九州サマーセッションなど、全国のもぎこっかーと議論する場が多く設けられています。各自前期会議で得たものを活かせるよう、レビューなどもしっかししておきたいところですね!(^o^)


 それでは長くなりましたが、関東五研の前期会議の紹介でした!

6/27.28に行われた日吉研究会前期会議の様子

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